一生懸命やるのは当たり前ですが、闇雲に一生懸命やっても成果は上がりません。そんなことは誰でも分かりそうなことですが、意外と出来ていないようです。なぜ出来ないのか、理由は色々あるでしょうが、タイムスケジュールの組み方に一因があるのかなと思います。
制度を上手く利用しろ
中高生の頃というのは中間・期末試験がありますが、大体2週間ほど前から試験対策をする生徒が多いと思います。
と言うことは、学校というのは潜在的に生活リズムを整える機能があるんですよね。
これを使わない手はありません。つまり2週間単位で計画を立てて勉強することです。
なぜ2週間かというと理由は他にもあります。
①基準として分かり易い 2週間×2≒1ヶ月
②中間・期末試験対策が約2週間(既述)
③1日などの短いスパンで動くと動きにくくなり、1ヶ月等の長期スパンで考えると中弛みをして最後の帳尻合わせが難しくなる
以上がその理由です。
勉強時間で決めるのではなく「何をどれだけやるか」「何をどのレベルまでやるか」で決めることです。少しきついくらいのスケジュールを組むべきですが、絶対不可能というのでは却って無意味です、やがてやる気が無くなりますから。「最後の帳尻合わせ」が出来る程度で継続可能です。
継続は力なり~継続するために必要な事とは?
「生徒」と呼ばれる人々は「学生」を経て「社会人」になるわけですが、雇用主であれクライアントであれ期日に期待通りかそれ以上の仕事を完遂してくれなくては困ります。そのための「帳尻合わせ」でもあります。
ただし、2週間同じように単調にスケジュールをこなすのも困難です、難易度や得意か苦手かとか様々な要因に左右されて当然です。
そこで計画を遂行する際に以下のことを心懸けましょう
①2週間のうち前半と後半でメリハリを付けること
②勉強時間ではなく「何をどれだけどのレベルまでやるか」で決めること(既述)
③スケジュール作成に慣れるまで、誰かにチェックしてもらうこと(保護者、指導者、友達、誰でもOK)
④単語帳を見るだけの日(インプットだけの日)を作らないこと、毎日何らかの形で問題演習(アウトプット)をすること
⑤目標を達成した際になけなしのご褒美を用意すること(例;映画を見に行く、友達とカラオケに行く等)
⑥ただし、目標を達成したらその瞬間から次の目標を設定すること
③に関しては友達同士でやる場合、同じ目標を持っていて本当に信頼できる友達でないとちゃんと出来ません。ライバルですから適当に相づちを打って騙すと言う事もあり得ますから。疑心暗鬼を促すつもりはありませんが、大学受験も生存競争、性善説で考えると酷い目に遭います。
ですから利害が一致する保護者か指導者にチェックしてもらうのがベターです。
④に関しては、ボクシングでも同等の力量の者同士が戦った場合、スパーリングを多くこなした方が勝つそうですが、それと同じです。単語帳を全否定するつもりはありませんが、それを見るだけで終わるというのは「練習のための練習」です。時間がないなら問題演習を優先しましょう。
⑤はやり甲斐を自分で設定しようという趣旨です。彼女(彼氏)がいるのなら一緒に遊びに行って思いっきり楽しんで下さい(佐藤ママみたいに「受験に恋愛は禁物」なんて野暮なことは言いません、スマートでカッコ良い大人になるために勉強するのですから)。
ただし、「継続は力なり」「日々維新也」、自分で設定したノルマを達成したら次のノルマを設定するのは当たり前です。
ノルマの設定は中間・期末テストの試験範囲を基準にしても良いし、模擬試験の出題範囲を基準にしても構いません。全部を網羅できない場合もあるかも知れませんが、それでも「絶対この問題が出されたら満点取る」という意味で妥協はしないでください。一度でもそれをすると後は奈落の底まで一直線です。
中間期末試験の間隔は2ヶ月程度で4クール。
模擬試験の間隔は3~4ヶ月で6~8クール。
これを使わない手は無いと思います。
デジタル・ジャングルでも指導の一環として生徒とスケジュール計画を組みますが(成果が上がれば自発的にやるはずです)、それは生徒一人一人に責任を自覚させるということでもあることをお忘れなく。
勉強を通じて普通の「生徒」から頭が切れて仕事の出来る「カッコ良い大人」に成長出来るようにすることが私達の仕事ですから。
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