デジタル・ジャングル 大学受験 共通テストを睨んで~学習計画の立て方

共通テストを睨んで~学習計画の立て方

大きく負担が増えるって?

 まずこちらの表を御覧下さい。これは大手予備校主催の共通テスト対応型の模擬試験時間割の時間割です。朝8時半から夜8時過ぎまで缶詰状態、学力テストというよりこれじゃあルマン耐久レース、持久力測定かと文句の一つも言いたくなる時間割です。

 受験生にとって過度な負担にならないかと心配しています(保護者にとっては受験料が激しく値上げされていることから過度な負担になっていますが、それはまた別の機会に)。

 こんな過大な要求に応えるには今まで以上に充分な対策が必要なのは言うまでもありませんが、何をどうすれば良いか、ちょっと戸惑ってしまいますよね。そこでそのことに関して、ちょっと言及させていただきたいと思います。

 

大前提は何かを考えよう~案外分かっていない人が多い

 例えば、京都大学なんかの場合、共通テストに関して従来は英語・数学・国語・理科・地歴公民に関して従来は各50点合計250点満点に換算していたのが、これからはそこに情報Ⅰ15点を加えて265点満点となります。

 東京大学の場合は、今まで900点満点を110点満点に圧縮していたのが、1000点満点を110点満点に圧縮するとだけ発表しています(各科目の配点枠に関する言及は昔からありません、不親切ですよね(笑))。

 確かに情報Ⅰは必修化はされているけれども、相変わらず英数国のウェイトは重いままです。と言うことは英数国をきっちり勉強しなければならないのは今まで通りです。

 情報Ⅰもやらなければなりませんが、英数国ほど気合いを入れてやらねばならないということにはならないでしょう。

 当たり前の話ですが、まずここをきっちり抑えねばなりません。

 ここまではきっちり理解している人はそれなりにいると思いますが、次の話題に関しては、存外分かっていない人が多いかなと思っています。

 もう一度、時間割表を見て下さい。朝8時過ぎから夜8時過ぎまでの約12時間弱拘束されるのは「まるでルマン耐久レース」と言いましたが、抑えるべきは正にここです。

 受験なんて結局最後は体力勝負」ってのは今までも言われてきましたが、これからはより露骨にそれが要求されるということです。

 どんなに入念に勉強したところで、力を発揮できるだけの体力(持久力)がなければ話になりません。「スタミナ切れがなければ・・・」は負け犬の遠吠えです。

 そういう言い訳をしないためには何をすべきかをまず考えなくてはなりません。

 

ドラクエ流に考えると・・・

 ではスタミナ切れが起きないようにするには何をすれば良いのでしょうか?

 やるべき事、出来る事はふたつあります。

 一つ目はスタミナを付けることです。手っ取り早い方法としては毎日ジョギングをすることです。例えば夕飯を食べる前とかに週3回3キロずつ走るとかそんなので結構です。それを7月一杯までやるだけでも随分違ってきます

 スタミナを付ける意義は勿論、本番でバテないという事もありますが、夏場にバテないようになるというのもあります。昨今の酷暑を踏まえて考えると尚更です。

 それに集中力が向上するというのもありますよね。

 これはまぁ簡単に想像できますが、二つ目はどうでしょう?

 結論から言うと、共通テストにおいて時間を余らせて終わらせられる、狙って満点を取ることが出来る科目を作れ、と言うことです。

 時間割がどうなるかは分かりませんが、情報Ⅰが必須科目になり、数学がどちらも70分になったり、国語の大問が4問から5問になり、英語の読解問題も一つ増える。

 と言うことは理科か地歴公民ということになりそうです。勿論、それをきっちり満点取ることも大切ですが、その上に200点満点を狙えるものがあれば、心理的にかなり優位に立てるはずです。

 例えば数学で満点狙えるようになるとして、70分の試験時間のところ、いずれも50分で終わらせられるとすれば、合計40分休めるということです。40分の休息で回復する体力は案外バカに出来ないはずです。

 簡単に算盤を弾くと、200点満点と100点満点を取れるとして、1000点満点の中でまず300点ゲット、残り700点満点を8割取ることが出来れば合計で860点、8割5分なら895点、ほぼ9割です。満点を狙える科目があるということはそれだけ計算しやすいと言うこともあります。

 要するにここまでの話をドラクエにたとえて言うと、①ヒットポイントを増やすことと②ヒットポイントを減らさない方法を考えなさいということになります。

 X(旧twitter)などで予備校の先生などのコメントを見ていると兎に角「さっさと勉強を始めろ」の一点張り、制度が変わるってどういうことかちゃんと分かっているのかな、と思わなくもありません。

 制度改正(改悪)で当事者たる高校生・受験生諸君は大変なことだと思いますし、戸惑っている諸君もいると思いますが、まずは状況を整理した上で自分が何をすべきか、何を出来るかをよく考えて実行しましょう。

 なお、学習計画の立て方に関しては、こちらを御覧下さい。

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