デジタル・ジャングル 大学受験 過去問研究、やって良いこと、悪いこと

過去問研究、やって良いこと、悪いこと

焦って当たり前

 共通テスト100日前を切り、受験生の皆さんは焦っていると思います。あるいは総合型入試にも共通テストが義務づけられていることが一般的である事から、その重要性は従前通りと思います。

 そこで、ここでは共通テスト対策でやって良いこと(やるべきこと)、やってはならないことをいくつか書いておこうと思います。

やって良いこと(やるべきこと)

 当たり前の話ですが、まず本番で時間内で解けるようになることを前提に演習をしなければなりません。

 そのためには、実際の制限時間よりも短い時間で解く練習をしなければなりません。これは二次試験でも同じです。出来れば7割とか8割の時間で解く練習をしましょう。本番は緊張して当たり前です。特に理系科目、就中数学はそうして下さい。

 確かにセンター試験に比べて数学では事務処理能力が要求されているというのは否定できませんが、いずれにせよスピードと正確さー計算能力と公式の適用場面を的確に判断できる能力ーが要求されていることに変わりはありませんから。

 数学に関して、センター試験に比べて満点を取りにくくなったという声がありますが、その通りだと思います。それでも英数国の中で一番高得点を叩き出せる確率が高いということは否定できないはずです。

 英語や国語に関しては、設問のあり方、選択肢の作られ方に留意するのは勿論ですが、どこから解くかということを予め決めておく方が本番でも落ち着いて問題と向き合えるはずです。

 それからどの科目もそうですが、センター試験時代の過去問を等閑にしないで下さい。理由は色々ありますが、それこそ一次試験で計測されるのは主に基礎学力という点で従前と変わらないというのもありますが、それ以上に共通テストの方がセンター試験よりも難しいからといってセンター試験をバカには出来ないというのはありますよね。

 簡単なことも出来ずして難しい事が出来るというのはないと言うことです。

 

やってはならないこと

 反対にやってはならないことというのは、上記から、本番と同じかそれよりも長い時間で演習することです。これは上述から当たり前のこととして導けるので説明は省略します。

 

 それ以上にやってはならないのは、分野別で問題演習することです。例えば、数学でベクトルが苦手だからといってベクトルばかり共通テスト対策をする、という感じです。

 各科目、色んな分野から出題されて制限時間内にどこまで解けるかというのが共通テストの趣旨です。ということは、時間配分が非常に重要です。

 弱点克服というのは分かりますが、出来るところから確実に解くというのはそれ以上に重要です。

 一見当たり前のことを言っていると思われるかもしれませんが、案外これを忘れている受験生は多いように思われます。二次試験の場合にもこれは当てはまることです。

 大学受験、あるいは試験一般に制限時間があるというのは、限られた時間内にベストのパフォーマンスをしなければならないということです。

 そこのところを忘れないで下さい。

 

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