目的は何ですか?
まず常識的なことから確認します。なぜ勉強するのですか?
答えは簡単、「試験があるから」「試験で良いスコアを取りたいから」です。
けれども、今の勉強法で良いか、もう一度考えて下さい。
少し前に(今もそうかもしれませんが)、「東大生のノートはなぜ美しいのか」みたいな本が書店の店頭に並んでいましたが、あれで良いのでしょうか?
確かにノートは整理されている方が良いでしょう。ノートを作る趣旨は繰り返し見直すことですから。最近は高校生にもなってノートも満足に取れない生徒ーそれこそページの端から端までびっしり文字を詰め込んだり、落書きのような殴り書きで何を書いているのか自分でも分からないようなノートーがかなりいるようです。これはこれで問題ですよね。
しかし、ノートを作るのは飽くまで試験のためである事を忘れてはなりません。そこを忘れてしまうとノートを作ることが目的になってしまいます。となると、試験の役に立たない勉強をしているということになります。
これは常識中の常識です。
その次、どうしますか?
まぁ、通常はこれでお仕舞いです、大学受験だけで終わるならね。
けれども、その後があります。その後の人生の方が何倍も長いのです。
大学受験が終わると、大学での勉強やビジネス・研究が舞台になりますが、一々ノートを取っているようでは追い付かない場合が多々あります。
ではどうすれば良いかというと、各分野の基本概念やキーワードを常に説明できるようにすれば良いのです、というかそれが出来なければ専門性を高めることは出来ません。
基本概念をきっちり理解していることを前提に白紙のノート等に重要な理論などを書くという事をやるとか、声に出して説明するなどが出来るようになれば良いのです。
等と偉そうなことを言っていますが(笑)、実はこれ、安川康介著『最高の勉強法』にある勉強法です。安川氏は日米の医師国家試験にパスした人であり、それだけに説得力のある話だと思います。
しかしながら、実は中学生や高校生の段階でこれに近いことが出来る、あるいはしなければならない科目があると思うのですが、それはまた別の機会にお話ししたいと思います。