国語に関するある保護者からの相談
少し前に中学受験を考えておられるある保護者とお話をしました。
先方曰わく、「子供の国語の成績が些か伸び悩んでいます。何か方法はありませんか?」
中学受験はデジタル・ジャングルの守備範囲外という前提で以下のようにお答えしました。
「まず、音読をさせて下さい。
音読するテクストは、テスト問題の本文でも、塾からもらった参考書に掲載の文章でも構いません。
毎日読ませて下さい。大体3分から4分程度、毎日読ませて下さい。
多分、初めはすらすら読めないはずですが、慣れてくればすらすらと読めるようになるはず。すらすら読めるようになるというのは、文章の流れとか展開を予想しながら読み進めるようになっていると言うことです。
そうなるのに掛かる時間は個人差があると思いますが、大体2週間から1ヶ月程度でしょうか。
やがてすらすら読めるようになると飽きてくると思います。
次の段階に移行です。
毎日でなくても構いません、週に2回か3回程度で充分、音読した文章の内容を聞いてあげて下さい。
『作者の言いたいことは何?』『要約するとどういうこと?』『この話のテーマ(キーワード)は?』って感じですね。
読み終わってから30秒から1分経過してから答えるように設定することです。
入試本番より難しい事を日常に組み込んでいるのです、これで伸びないわけがありませんよ」
種明かし~案外シンプルな国語学習法
この話はたったふたつのポイントがテーマです。
一つ目。
国語の成績アップに必要とされる「基本」とは、音読と要約である事。
音読により話の展開を考えながら読み進める力を鍛え、要約により無駄な情報を削ぎ落とす訓練をするということですが、これこそ国語の勉強の本旨である筈です。これを押えない方が可笑しいでしょう。
もっと言うと、あらゆる国語の問題、結局は本文のテーマとかキーワードをちゃんと把握出来ているかを問う出題ばかりです。小論文にしても、それが出来ていなければ議論をすることも出来ないはずです。
二つ目。
それは本番よりタフな練習を日常に組み込むことです。それをすることで、本番で不測の事態が起きても対応出来るというものです。
国語に限らず、問題演習というと本番さながらの時間制限で演習するなんてのをたまに見るのですが、本番に緊張が付きものである以上、本番以上の負荷を掛けた練習をしなければ意味がないはずです。

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